
プロテインとはたんぱく質のことです。
ただ、ニュアンスとしては、粉末状に加工している商品を指すことが多いようです。
プロテインによって「たんぱく質含有量」が異なるので、実際に摂取したいたんぱく質を把握したうえで選ぶことが大切なのです。
商品によっては、飲料としての味を優先しているタイプもあります。
非常に飲みやすいというメリットがある反面、たんぱく質の量が少なかったりします。
味付けして飲みやすくしているプロテインは、全体のたんぱく質が50%以下に抑えられていることもあります。
こうした商品は、体重を増加させるために利用したり、食事の代用にしたりします。
プロテインは筋肉を増強させるタイプもあります。
筋肉を増やすことは体重の増加につながりますが、脂肪の燃焼を促すメリットもあり、結果としてスリムな体が実現するのです。
たんぱく質がどのくらい含まれているかは、プロテインのパッケージを見ると記載されています。
商品によって表記法が異なり、%表記のほか、1回分の含有量として記載されていることもあります。
1日の摂取目安を達成するためには、%に変換してから算出するのがよいでしょう。
■たんぱく質の計算法
「タンパク質含有量(%)」=「含有するたんぱく質(g)÷1回分のプロテイン(g)×100」で求められます。
1回分(33g)にたんぱく質が24g含有しているときは、「24÷33×100」という計算式を使います。
この式で算出されるたんぱく質の割合は72.7%です。
たんぱく質のことをプロテインといいます。
サプリメントとして利用するときはプロテインと呼ぶことが多いですが、栄養素として説明するときは、たんぱく質という言葉を使うのが普通です。
たんぱく質は、アミノ酸がいくつか組み合わさってできた物質です。
高分子化合物の一種で、生物にだけ見られる成分です。
人体を作る基本成分なので、たんぱく質やプロテインはビタミン・ミネラルよりも大切だと考えてよいでしょう。
たんぱく質には、一次~四次までの構造があります。
・一次構造
アミノ酸が鎖状につながった構造です。
たんぱく質の種類により、アミノ酸のタイプ、結合の順番などが違っています。
・二次構造
一次構造が鎖状なのに対し、二次構造ではらせん状、シート状になっています。
・三次構造
二次構造(らせん状、シート状)を折って重ねていくように連結したたんぱく質です。
構造が上位になるにつれ、結合の状態は立体的になっていきます。
構造が違ってくると、一次構造が同一のたんぱく質でも機能に違いが出てきます。
■サンガー(イギリス)
1954年にホルモンなどの配列を決めた人物です。
その後もさまざまな配列が発見され、2003年では12万を超える配列が発見されています。
プロテインとして摂取する場合、たんぱく質の種類にこだわりましょう。
自分に適したプロテインを摂取することで、ダイエットを促進したり筋肉を増強したり、自分が求める機能を果たせるのです。